童話創作入門|童話作家の立原えりか先生による入門講座

童話創作は生きて来た証

ご自分のお子さんやお孫さん、あるいはお子さんの集まっている場所で、まだ誰にも聞かせたことのない、オリジナルの「童話」を読み聞かせることができたら、素晴らしいと思いませんか?子供たちが目をキラキラ輝かせて、童話の続きを促す。そんな場面を想像したらとても楽しいですよね。そうやって創作した童話が形になって、子供の世代、孫の世代に語り継がれたとしたら、生きて来た証として残り続けるのではないでしょうか?

童話創作にはノウハウがあります

童話創作はまず、誰にでもある「空想の泉」を表に出すことから始めます。例えば「バケツ」。何もない野原に、伏せたバケツが置いてあります。ぽかぽか陽気で、遠くから小鳥のさえずりが聞こえる。あなたはそのバケツに近づいて行きます。バケツの周りには、シロツメクサやタンポポが咲き、小さい羽虫のカップルが飛び交っています。バケツの中には何かいるようです。あなたがバケツをそーっと持ち上げてみると・・・この続き、とても気になりますよね。そんな感じで、まずは誰にでもある空想の泉を表に出してみること。これが童話創作の第一歩となります。

もしモンシロチョウの学校があったら?

こんなお題が与えられたら、どんなお話を書きますか?先生はどんな姿をしているでしょうか?生徒はやはり幼虫?それともサナギ?給食は何が出る?授業では何を学ぶ?お掃除はあるの?つうしんぼは?行事は何がある?どんなできごとがある?人間が通う学校にあてはめてみると、想像は尽きませんよね。

あなたの個性が光り輝く表現になればそれが「正解」

童話創作は美術と同じで「正解」がありません。最初は上手にできないかもしれませんが、まずはあなたの中にあるファンタジーの世界を、表に出してみるのです。それをプロの童話作家が読み「こうしたらもっと良くなるよ」「こう書いたら子どもにはよく伝わるよ」というアドバイスをしてくれますので、そのアドバイスを大切にしながら書き直していきます。それはどちらかと言うと、「正解を探る」というよりは「磨いていく」に近いでしょう。

プロの童話作家によるアドバイスは、決して「否定」が入りません。プロの童話作家の世界観から来るアドバイスではなく、あなたの世界に入り込んであなたの世界観からアドバイスをくれるからです。あなたは理解され、肯定されて、その上でアドバイスをもらえるのです。だから素直にアドバイスを受けられるし、アドバイスに従って素直に直すことができるようになるのです。

このようにして書き直した童話は、最初に書いた童話よりも格段に読みやすく、分かりやすい内容になっているでしょう。あなたの中にあるファンタジーの世界が、より具体的で、伝わりやすい形となったのです。これを経験することで、童話作家への第一歩を踏み出すことができるようになります。

ユーキャンの童話創作講座で、童話をつくる喜び

ユーキャンの童話創作講座はまず、頭のウォーミングアップから始めます。これはあなたの中にあるファンタジーの世界を活性化させること。「魔女になって自己紹介をしてみる」、そんな感じでまずは楽しくウォーミングアップ。

次にあなたの中にあるファンタジーの世界を誰かに伝える手法を学びます。どうすれば伝わるのか、どうすれば分かりやすいのかを学びます。あなたが読み聞かせをする相手は何歳ですか?リアルにその年齢の知り合いに伝えるとしたら?童話の中ではどの立ち位置で語りますか?そんな感じで「語り手」としての姿勢を学びます。

そしていよいよ本格的な創作に入ります。出版社から原稿の依頼を受けてから、物語ができるまでを、童話作家の立原えりかさんと一緒に体験しながら学んでいきます。