食生活アドバイザー(食アド)を仕事に!試験日や難易度を把握しておこう

2021年(第45回)食アド試験概要

試験日 :2021年7月11日(日)
願書請求期間(申込登録期間): 2021年5月7日(金)16:00まで
願書受付期間(払込期間): 2021年4月1日(木)~5月21日(金)
願書受付締切日(払込期限日) :2021年5月21日(金)
受験票: 2021年7月1日(木)到着予定
合否通知: 2021年8月2日(月)到着予定

受験会場

  • 札幌市内
  • 仙台市内
  • さいたま市内
  • 千葉市内
  • 東京都内
  • 横浜市内
  • 新潟市内
  • 金沢市内
  • 静岡市内
  • 名古屋市内
  • 大阪市内
  • 神戸市内
  • 広島市内
  • 福岡市内

試験時間

3級:90分(10時30分開始)
2級:90分(13時30分開始)

受験料

3級: 5,000円
2級: 7,500円
3級・2級併願: 12,500円
※金額はすべて税込み

出題範囲

出題範囲は、6科目に分かれており、それぞれの科目からほぼ同数の問題が出題される傾向にあります。

  • 栄養と健康(栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など)
  • 食文化と食習慣(行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など)
  • 食品学(食材・加工食品・有機食品・食品表示・安全性・環境問題など)
  • 衛生管理(食中毒・衛生管理・予防・食品化学など)
  • 食マーケット(流通・物流・外食・メニューメイキング・食品販売など)
  • 社会生活(消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など)

出題形式

  • 3級理論問題
    ・選択問題(マークシート形式 50問)
  • 2級理論問題
    ・選択問題(マークシート形式 42問)
    ・記述式問題(13問)

合格基準

3級:60点以上(1問2点/100点満点)
2級:74点以上(選択問題1問2点・記述問題1問3点/123点満点)


人間の生活に欠かすことのできない三大要素といえば「衣食住」ですよね。この衣食住の一つを担う「食」のスペシャリストといわれる「食生活アドバイザー」の資格が近年注目を集めてきているのです。

食生活アドバイザーとは

「食生活アドバイザー(食アド)」とは、一般社団法人FLAネットワーク協会が1999年より実施している民間資格のことで、栄養や健康についてはもちろん、食文化や食品学など、食に関する包括的な知識を身につけた、いわば「食のスペシャリスト」とも言える資格です。
資格には「2級」と「3級」があり、3級は「消費者」の立場から食生活を見直す事を目的としているのに対し、2級は「食を提供する立場」から、食ビジネスの視点までもが要求される実務的な内容になっています。

食生活アドバイザーは、食品関連企業をはじめ、さまざまなジャンルの企業において取得が推奨されている資格ですが、「食」という生活に密着したジャンルの知識を身につけられることから、仕事に限らずプライベートでも活用できる資格として人気が高まっています。

食アドの資格を取得するとこんな自分になれる

  • 食品表示の見方がわかるようになる
  • 家計のやりくり上手になれる
  • 食材の選び方、調理、献立のバリエーションが増え、料理のレパートリーを増やすことができる
  • さまざまなイベントやシチュエーションに合わせたメニューが組み立てられるようになる
  • ホームパーティー上手、おもてなし上手になれる
  • 健康や栄養、経済や消費の仕組みがわかり、人にもアドバイスできるようになる
  • 食のことに関して周囲から頼られる存在になれる

食生活アドバイザーを仕事に活かす

実際に「食生活アドバイザー」の資格を取得しても、実務的な部分で活用できなければ意味がないですよね。
近年、食アドの資格は食品メーカーや飲食店、小売業、学校、病院や介護の現場など、幅広いジャンルの現場において活用できる資格として注目されています。
「食」に関わる多くの企業で資格取得が推奨されており、資格手当がついたり昇進昇給につながるなど、待遇面で有利に働くこともあります。
また、内閣府が「国民が生涯にわたって健康であるために食育を推進する」ことを宣言しているように、食の重要性を次世代に伝えることを国が重要視している背景もあり、「食育」という分野での活躍が期待されているのです。

働く現場では・・・

  • “食”について正確な知識を身につけられるので、正しく、丁寧なアドバイスができるようになり、お客様からの信頼がアップした!
  • メニューやレシピの提案でお店に貢献することができた!
  • 衛生管理や食マーケットについて学習したおかげで、店舗の運営・管理に関する仕事も任せてもらえるようになった!
  • お年寄りや障がいを抱える方の、体力回復や健康維持のための食事の提案ができた!
  • おいしい食事はもちろん、衛生面の注意も求められる医療や介護・福祉の現場で、知識を生かすことができた!
  • 大人だけでなく、児童・生徒に対する教育活動ができるようになった!

食事のレパートリーが増えたことで、家族の私を見る目が変わった!という経験をしている人も多く、仕事として活かすことができなくても実生活で役に立つスキルなので、決してムダにはならない資格であるということも人気の理由です。

食生活アドバイザーの試験はどんな感じ?

食生活アドバイザーの試験についてまとめてみました。

  • 受験できるのは2級と3級のみ(いきなり2級受験も可)※1級の試験はまだ開設されていない
  • 特別な受験資格はない
  • 年齢、性別、学歴、実務経験に関係なく、食生活に興味があれば誰でもチャレンジ可能 ※栄養士や調理師の資格保有者でも科目免除等の優遇はありません
  • 出題範囲が2級と3級共通のため併願受験が可能!

食生活アドバイザーの合格率は?

食生活アドバイザー試験の合格率は、2級は約40%、3級は約65%(平均/一般社団法人FLAネットワーク協会HPより)

食生活アドバイザーの難易度は?

合格率が3級でおよそ6割~7割、2級では3割~4割という数字を見てもわかる通り、誰でも受験すれば合格するような安易な資格でないことはおわかりになると思います。

試験概要をまとめてみました

  • 2級は90分で55問、3級は90分で50問の出題(解くだけではなく最後に見直す時間も考えると1問にかけられる時間は約2分弱)
  • 3級は、五肢択一の選択問題(マークシート形式)のみ
  • 2級は、六肢択一の選択問題(マークシート形式)と筆記問題(記述形式)
  • 2級試験では、漢字での解答指定や、読みが難しい漢字の読み問題などもあります

食生活アドバイザーの試験日は?

試験は毎年7月と11月の年2回実施されています。
願書の締め切りは、試験日の2ヶ月前(7月開催分は5月末日、11月開催分は9月末日)なので、受験を決めたら願書の提出は早めに行ないましょう。

食生活アドバイザーの過去問入手方法

食生活アドバイザーの過去問は存在していますが、残念ながら書店では販売されていないようです。
過去問の入手方法は、受験案内と共に過去問題集の申込用紙が同封されているので、自分で請求する必要があります。詳細は受験案内に記載されています。