日本語検定ってどれくらいのレベル?1級・2級の難易度と合格率~履歴書記入で就職にも有利!試験日程や過去問も

2022年4月12日

日本語検定ってどれくらいのレベル?

日本語検定とは日本語の知識と使い方の能力を測る試験のことです。日本語検定協会というところが主催しているのですが、特に日本語検定の1級・2級をもっていると、大学入試や就職・転職に有利!と言われています。

日本で生まれ育って普段日本語を話しているのになぜわざわざ日本語検定を受ける必要があるの?という疑問が頭に浮かんできますが、たとえ日本人であっても意外と間違った日本語の使い方をしている場合も多いみたいですよ。

日本語の乱れも加速しているようですから、正しく美しい日本語を使うことのできる日本人がグローバルな社会で求められているのかもしれませんね。

そんな日本語検定の1級・2級はどれくらいの難易度・合格率で、毎年試験はいつ頃行われているのか?調べてみました。

日本語検定1級2級3級の難易度と合格率

社会人でよく受検されるのは1級2級3級ですが、入試や就職に有利、ぜひ取得しておくとよいと言われているのは1級と2級です。

日本語検定には1級から7級までのレベルがあるんですが、どの程度の内容かを分かりやすく学校で例えると次のようになります。

 

  • 1級…社会人上級
  • 2級…大学卒業~社会人中級
  • 3級…高校卒業~社会人基礎
  • 4級…中学校卒業
  • 5級…小学校卒業
  • 6級…小学校4年生
  • 7級…小学校2年生

これを見ると4級から3級に上がる時がグンとレベルが上がっている感じがしますね。

4級の中学校卒業まではなんとなくどの程度の漢字が出されるのか分かるのですが、3級以上の難易度ってイメージが湧きにくいですよね。

問題の例を挙げると、次のようなものが過去に出されています。

<3級>
・外に出たトタン、雨が降ってきた。(トタンを漢字で書く)
<2級>
・蘇生、蘇る(それぞれの読み方を書く)
<1級>
・漫才、漫然、冗漫、放漫(1つだけ意味の異なる漫を選ぶ)

やはり1級は社会人上級だけあって難しいですね!

日本語検定の合格基準は?

日本語検定の合格基準は、全問正解を100%としたとき、1級と2級は総得点の80%以上、3級は70%以上得点できたら合格基準を満たすと言われています。

1級2級はそもそも試験内容が難しいので、それを80%以上正解しないとなるとなかなかの難易度ですね。

ただ日本語検定試験には6つの領域があって、どの領域も50%以上得点していることが表です。つまり何か1つの領域が優れていれば他の領域は点数が低くてもよいということではなく、6つ全ての領域をバランスよく得点できなければならないということですね。

ですから日本語検定ではどの領域も全体をまんべんなく勉強しておくことが大切だし、このジャンルは苦手…というようなことにならないようにすることが重要です!

また準〇級というのもあるのですが、それぞれの級の合格点に満たない割合が-10%程度までの場合にそう呼ばれます。たとえば1級になるには1級の試験問題を80%正解する必要がありますが、かりに70〜79%の正解だった場合は、準1級になるということです。

日本語検定の合格率は?

日本語検定の合格率が大きく変動することはありませんが、年ごとに若干のちがいが見られます。たとえば近年の1級~3級の合格率をまとめると以下の通りになります。

  • 2016年…1級9.8%、2級11.3%、3級36.7%
  • 2017年…1級14.3%、2級12.2%、3級35.7%
  • 2018年…1級7.6%、2級9.5%、3級40%
  • 2019年…1級10.6%、2級8.5%、3級41.1%

1級と2級は合格率およそ10%前後、3級はおよそ40%前後となっていますね。3級から2級にステップアップする時にぐんとレベルが上がっていることが分かります。

だからこそ日本語検定では1級・2級を取得すると、日本語知識とスキルを十分にもった人物としての評価が高くなって、就職や転職にも有利にはたらくんですね。

日本語検定の2022年試験日程は?

2022年の日本語検定の日程が決まりました!

一般会場…6月11日(土)
 準会場  …6月10日(金)、11日(土)  

申込期間は3月1日(火)~5月13日(金)です。

ちなみに準会場というのは、団体受検のみで、学校や企業を受検会場にできる場合のことです。

 

日本語検定は毎年2回、6月と11月に行われます。試験申込の受付期間は6月試験の方は3月〜5月、11月試験の方は8月〜10月なので、うっかり忘れないよう早めに申込みを済ませておく方がいいですね。

会場は日本語検定協会から指定された場所になりますが、5名以上の団体で申し込む場合は、学校や会社を受検会場とする「準会場」を選択することもできます。

試練時間は1~3級は60分、4~7級は50分となっています。

 

日本語検定の検定料は?

日本語検定の個人の検定料は以下のようになっています。

 

  • 1級…6,300円
  • 2級…5,300円
  • 3級…3,800円
  • 4級…2,500円
  • 5級・6級・7級…1,800円

団体受検の場合は、それぞれ数百円ずつ安くなっています。

日本語検定の過去問

日本語検定の過去問は書店でも比較的簡単に見つけることができると思うので、試験を受けたい級の過去問を入手して一度解いてみるといいと思います。

ただ出される問題は年によってまちまちだし、だいたいどんな傾向の漢字が多くだされるのか?などの分析を自分ですることは難しいですよね。

何年か分の過去問題集をまとめて買うのもお金がかかるし、時間ばかりかかって能率的ではありません。

そう考えると通信講座などで試験によく出る漢字や絶対に抑えておきたい漢字を集中的に勉強する方が、手っ取り早いとも言えます。

まずは何級がどの程度のレベルなのかを知りたい場合は、インターネット上で過去問の一部を抜粋して公開しているサイトもあるので一度チェックしてみてください。

1級から7級まですべてのレベルの過去問をお試しで解くことができるので、難易度を確かめてみるのに役立ちますよ!

https://jqos.jp/minkan/nihongokentei/kakomon/qa1

https://www.nihongokentei.jp/check/

 

 

 

日本語検定ってそもそも何?

日本語検定とはこれまでにも書いてきたように日本語を話したり書いたりする総合的な能力を測るための検定です。

日本で生まれ育って、ずっと日本語を話してきた日本人なんだからといって、誰もが日本語をきちんと使えているかと言えば意外とそうではないんです。

大人になるまで知らなかった日本語があったり、知っていても本来の意味や使い方を間違えて解釈していたことに初めて気づく場合もあります。

あらためて日本語を正しく理解し、適切に使うことができるようにするための一つの道標として日本語検定は役立っています。

日本語検定7級~1級は、初心者向け~上級の内容なので、自分のレベルやどんなことに生かしたいかという目標に合わせて受験する級を選ぶことができます。

日本語検定の内容

日本語検定には6つの領域があります。それは以下のような内容になっています。

  • 漢字…漢字や熟語の読み方と意味・適切な使い分け
  • 表記…漢字・仮名遣い・送り仮名の適切な使い方
  • 敬語…場面や相手に応じた尊敬語・謙譲語の使い分け
  • 言葉の意味…慣用句などの意味と用法
  • 語彙…さまざまな言葉の理解と適切な使い方
  • 文法…語と語の適切な連接

どの領域もバランスよく学習することが大切ですよ。6領域に加えて、総合問題があり、長文やグラフ、表、イラストマップなどで構成されています。

 

日本語検定と日本語能力試験はちがう?

よく日本語検定と日本語能力試験が混同されることがあります。でも、この2つは全く異なる試験で別の運営団体が主催しています。

日本語検定は日本語を使うすべての人が対象です。一方、日本語能力試験は日本語を母国語としない人たちを対象にしています。

よく似たネーミングですので間違えないようにしてくださいね!

日本語検定試験の口コミ

日本語検定試験は多くの企業や会社が社員研修に取り入れたり、採用試験で参考にしたりしています。

日本語を正しく理解し使う能力があるかどうかは、有能な人材かどうかを見極める重要な判断基準となるからです。

就職や転職を有利にするための資格取得に日本語検定をぜひ検討してみてくださいね。

日本語検定受験対策をしている講座の中ではユーキャンがおすすめです。

ユーキャンでは検定委員会監修のカリキュラムを使用し、検定委員会関連の講師に指導してもらえるからです。

ユーキャンでの2級・3級の受検対策講座を一度覗いて参考にしてくださいね。