ネイリストになりたい!ネイリスト検定に合格して年収アップ!

ネイルは今や女性ファッションの中でも欠かすことのできないアイテムとなりました。

ネイル一つで気分が上がったり、幸せな気分になれたりする。そんなネイルの仕事をしたいのなら「ネイリスト」の資格取得は外せないキャリアプランとなるでしょう。

ネイリストになるには

ネイリストとは、爪を美しく見せる専門職です。
ネイリストの役割は主に2つあるといわれていて、その1つが「ネイルケア(爪の美容・健康維持のための手入れ)、もう1つは「ネイルアートやつけ爪(アクリルスカルプチュア・ジェルネイルなど)の施術」です。
これらをできるようにするには単純ですが3つのステップを踏む必要があります。

1. 技術を身に付ける

爪はひとりひとり違う形や質をしており、千差万別な爪の形の整え方、リムーブの仕方、ムラを作らないコツなどに加え、基本デザインの「フレンチ」「カラー」「グラデーション」「マーブル」など、ネイルへ施すアートを美しく仕上げる技術を身につけます。
独学でも可能ですが、プロとして活動している人の大半はスクールに通ったり、ユーキャンなどの通信講座で学んでいる人が多いようです。

2. 資格を取得する

ネイリストの仕事は、特に免許や資格がなくても行なうことができます。
しかし、自分の「お客さま」になってくれる人へ、自分のネイリストとしての技術を示す「証」として民間団体の資格が存在します。
自信をもって施術を行なうためにも、資格は取っておいた方が働くためのハードルは下がりますし、お客様からの信頼も得やすくなります。

3. サロンに就職 or サロンを開業する

知識や技術を身につけたら、実践あるのみです!

ネイルサロンや美容サロンなどの求人情報を探し、就職(転職)活動をしましょう。
ある程度資金もあって、自分の思うようにやりたいという方は、自分のサロンを「開業」して事業主になるという道もあります。

ネイリストという資格について

一言に「ネイリストの資格」といっても、検定を行なっている団体によって種類がいろいろ存在します。

JNECネイリスト技能検定

公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」が、国際的に活躍するネイリストの育成を目的として実施している検定です。

レベルは1~3級(1級が最高)に分かれており、実技試験と筆記試験があります。開催頻度は、1級の試験が年2回、2・3級の試験は年4回開催されています。

JNAジェルネイル技能検定

NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)」が、健全なジェルネイルの普及を目的として実施している検定です。

レベルは初級・中級・上級に分かれており、初級と中級は実技試験と筆記試験があり、上級は実技試験のみです。

開催頻度は、年2回のペースで開催されています。

ネイルスペシャリスト技能検定

NPO法人 インターナショナル ネイル アソシエーション(I-NAIL-A)」が、ネイルサービスにおける必要な知識と技能の習得を目的として実施している検定です。

レベルは初心者や学生向けのA級・SA級と、プロ向けのPA級・AA級・AAA級に分かれ、実技試験と学科試験があります。

開催頻度は、年度内に3回のペースで実施されています。
I-NAIL-Aではほかに「ジェルネイル技能検定」も人気です。

ネイリスト検定の内容とは

検定は資格の種類がいろいろあることからもわかる通り、それぞれの資格によって受験する検定も異なります。

しかし、逆から考えれば、どの検定を受けても合格すれば「ネイリスト」と名乗ることができるのです。

例えば、ネイリストに関する資格の中でも最も歴史が古く、認知度が高いといわれているのが「JNECネイリスト技能検定」です。

この検定では、「3級」「2級」「1級」の検定がありますが、

  • 3級:ネイリストベーシックのマスター。ネイルケアに関する基本的な技術及び知識
  • 2級:サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する 技術および知識
  • 1級:トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術および知識
    といった具合にレベルが分かれています。

ネイリストとしてサロンで働くためには、最低でも2級のスキルは求められると思っておいた方が良いでしょう。
1級が取得できていれば文句ないと思います。

各検定の概要は次の通り

ネイリスト検定3級

JNEC ネイリスト技能検定試験の場合、義務教育を修了していれば受験資格があります。
合格率は92.2%(2018年春期までの累計)
受験料は6,600円(2018年現在)

ネイリスト検定2級

JNEC ネイリスト技能検定試験の場合、ネイリスト技能検定試験3級取得者しか受験することができません。
合格率は50.2%(2018年春期までの累計)
受験料は8,800円(2018年現在)

ネイリスト検定1級

JNEC ネイリスト技能検定試験の場合、ネイリスト技能検定試験2級取得者しか受験することができません。
合格率は42.9%(2018年春期までの累計)
受験料は11,000円(2018年現在)

ネイリストの年収ってどれくらいもらえるの?

ひとことに「ネイリスト」と言ってもそのスキルを活かす先はいろいろあって、またそれによって年収はもちろん、働く環境や待遇などの面でも差があるのが実情です。

主な活躍先の年収はこんな感じ

  • ネイルサロン:250万円
  • 結婚式場:240万円
  • ブライダルサロン:260万円
  • 美容クリニック:270万円

イメージ的には美容師と近いところがあるので、何人のお客さんの施術をしたかがお給料に反映される「固定給+歩合給」という給与体系のところもまだまだ多い業界です。

主流のところも多いようですが、ここ最近では月給制のサロンなども増えてきているのだとか。

いずれにしても、「安定」を求めるのならまず「実力」をつけることは当たり前ですが、それ以外にも接客マナーをわきまえていたり、人当たりがよく会話上手であるなど、「またこのネイリストに施術してもらいたい!」と思ってもらえる人になることも求められます。

ネイリスト協会ってなに?

日本におけるネイル産業の健全な発展を目的に、技術者・ネイル関連メーカー・流通業者、教育機関などが集って1985年に設立された、日本の特定非営利活動法人(NPO法人)です。

日本ネイリスト協会(にほんネイリストきょうかい、Japan Nailist Association、略称JNA)

「ネイリスト」というのはこの協会が独自に作った和製英語のため、海外では通じず、「マニキュアリスト(manicurist)」や「ネイルテクニシャン(nail technician)」と呼ぶのが一般的です。