プチイラスト講座|かわいいボールペンイラストの描き方
ボールペンでイラストを書くって簡単にできるって思ってしまいますよね。
ところが、結構奥が深いんです。いろんな方法があります。
その方法をきちんと学んで自分だけのイラストにしませんか?
かわいいボールペンイラスト
私は街中の大きな書店に勤務しています。作家の方に来ていただいて、サイン会も兼ねた販売のイベントがあり、私は受付を担当しました。
3,000円程度のお支払いを頂くのですが、ある女性のお客様がお支払いの際、ハンドバッグからスッとポチ袋を取り出しました。
お財布から直接現金を取り出して渡してくれても良かったのです。実際にそうされる方が大半でした。
ですが彼女はむき出しの現金ではなく、ポチ袋に入れて渡してくれたのです。それは真っ白の飾り気のないポチ袋でしたが、その気遣いに何か上品なものを感じてしまい、両手で押し頂くようにして受け取りました。
そのポチ袋には女の子のイラストが描いてありました。
赤いワンピースを着たお下げの女の子が、両手を合わせているイラストです。女の子は笑顔で、少し小首をかしげていて、合わせた両手も少し角度がついていました。
女の子の足元には緑の細長い葉っぱと、小さな花が一輪咲いています。女の子の上には「ありがとう」、下には「ございました」という特徴のある文字が描かれていました。
そのポチ袋をしげしげと眺めて
「あら、かわいいですね。どこで買ったんですか?」
とお尋ねしました。
これだったらうちの書店の、文具コーナーに置いてもきっと売れるだろうと思ったのです。するとそのお客様は
「ううん、アタシが描いたの。カワイイでしょ?」
そう言って笑ったのです。
彼女とのやりとりはそんな短いものでしたが、とても印象に残りました。中身はもちろん普通のお札なのですが、「気配り」や「気遣い」がこもっていて、額面以上の価値を感じたことを憶えています。
今思えば、あれが「ボールペンイラスト」だったのでしょう。
封筒ごと主催者に渡してしまったので、あのボールペンイラストはもう見れないのですが、機会があれば自分もぜひ描けるようになってみたいと思うようになりました。
ボールペンイラストの描き方
あのボールペンイラストを描いてみたい。そう思い、まずはネットでボールペンイラストの講座を探してみました。
無料でノウハウを公開してくれる方々方には感謝しつつ、色んなホームページを参考にして、少しずつ学んでいきました。
まずは少しだけ潰れた楕円を描き、そこに髪の毛、目、耳、口の順でパーツを追加していきます。目と目が近いと子供っぽくなる、まゆ毛がなくても目の形で感情を表せる、顔の周囲に汗や線を入れることで状況を表せるなど、色々学ぶことができました。
女の子、男の子、どうぶつ、昆虫、擬人化したお日様やお星さま、ディズニーキャラなど、様々なイラストにチャレンジしました。周囲の人からは「あら、いいわね~」とか「素敵!」と言ってもらえるようになりました。しかし私は、独学での「限界」を感じ始めていました。また「これは一度ちゃんとした先生のもとで学んでおきたい」と思うようになり、その思いは日に日に強くなっていきました。
ボールペンイラストは簡単に楽しく学べます
無料で学ぶのにも限界を感じていましたので、私はユーキャンの『プチイラスト講座』に申し込むことにしました。私はカメの歩みなので、通常の方が1か月でマスターするところを、2か月かけてじっくりと学びました。
送られてきた教材を1ページ1ページ学んでいくと、独学では学べなかったノウハウをキッチリと学ぶことができました。私のボールペンイラストには私なりのクセがあったのですが、それがだんだん「味」に変わっていきました。周囲の方からも「何これ!すごい!プロみたい」と言われるようになりました。それもそのはずです。イラストを描いて送ると、プロのイラストレーターから、心のこもったアドバイスをもらえるのです。それはまさに「大人の赤ペン先生」。丁寧に書き込まれたアドバイスに従って修正してみると、自分でも驚くほど上達していくのが分かります。
私は書店のPOPにもチャレンジしてみました。平積みの本に、ボールペンで描くプチイラスト。これがお客様に受けたのか、少しずつ、少しずつ売り上げが上がってきました。上長からも「また頼むよ」と頼まれるようになり、新刊を読んではPOPを描き、また新刊を読んではPOPを描くようになりました。私はボールペンで描くプチイラストを学んで、いつの間にか社内で「なくてはならない存在」になっていました。
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