心理メンタルケア+ハートケア+カウンセリング通信講座

オカルトや占い、スピリチュアル好きの少女時代

私は子供の頃から、オカルトや占い、スピリチュアルが大好きで、怪しげな本をブックオフで買い集めては、次々と読破するという、かなり変わった少女でした。私自身なんら霊感のようなものはありませんでしたが、知識だけは豊富でしたので、恋愛経験もないのに友人の恋愛相談に乗ったり、放課後に友人を集めてコックリさん大会を開くなど、結構痛い少女時代でした。

そんな痛い少女も高校三年生になると「進路」について真剣に考えなければなりません。家に大学や専門学校へ行かせるお金はありませんでしたから、卒業後の進路は「就職」の一択でした。

「占いの館」に就職

私が選んだ就職先は「占いの館」でした。電車で一駅の所にちょっと怪しげな造りのビルがあり、そこには常に12人程の占い師が常駐していて、その占い師を頼ったクライアントが時折訪れるという感じでした。

私は占い師ではなく、占い師の方々の要望を聞いたり、お部屋をお掃除したりする、小間使いのような感じでした。給料もコンビニでアルバイトした方がまだマシという程度でしたが、占いやオカルト、スピリチュアルに傾倒していた私には天国とも言える職場でした。

占い師の方々の入れ替わりは結構多かったように思います。毎月一人は欠員が出て、毎月一人補充されるという感じで、仕事ができる人ほど社長とケンカ別れという形で、クライアントを引き連れて独立していく、そんな感じでした。ですから残った方々は、言い方は悪いのですが「売れ残り」の方々ばかりでした。

占い師の大量離脱で、私が占い師に

ある日のこと、一気に3人の占い師が占いの館を出ることになりました。占いの館の外でクライアントと会い、個人的に鑑定をしていたのです。芸能界では今、「闇営業」が騒がれていますが、うちの会社的にももちろんNGな行為です。結局、その占い師が二人の占い師を連れて出て行ってしまったのです。

急に3人もの占い師が集められるはずもなく、私が急遽「占い師」としてデビューすることになりました。オカルト好きの中学生の延長程度でしたから、なかなかクライアントが付きませんでしたが、ようやく何人かのクライアントが定期的に通ってくれるようになりました。

私にリピーターがつかない理由

しかし、ようやく固定客が付いたかと思うと、その固定客もやがて離れて行ってしまいます。その理由をクライアントに聞けるはずもなく、私は社長に「どうしたらいいんですか?」と半べそで相談しました。

社長はクライアントと私のやり取りを聞き取ると、「オメーはな、底が浅いんだよ。引き出しが多いからどれかには引っかかるけどな、引き出しの底が浅いから、何回かやりとりしたらな、見抜かれちゃうんだよ。」と言いました。

社長の言いたいことは、何となく分かりました。私は恋愛の経験もないし、社会人としてまともに働いた経験もありません。普段から社会人を経験されている方々からすれば、私のアドバイスなんて、底が浅くて何の参考にもならないでしょう。最初の数回はお付き合いしてくれるかもしれませんが、それ以降は自然と去ってしまうのです。

RHKトータルアカデミーの講座を受講することに

しかし高校卒業後ずっとこの占いの館にお世話になっている私は、今から外の世界を経験する度胸はありません。私が答えに困っていると、社長が「オメー、会社のカネで通信講座受けろ。メンタルケアとか、カウンセリングをちゃんと習うんだ。それを仕事に活かせ。」私に選択の余地はありません。私は「心理メンタルケア」「ハートケア」「カウンセリング」の3つが学べる講座を受講することになりました。

私は受講しながら、学んだことをクライアントへのアドバイスに活かしました。やはり職場の人間関係で悩む方が多く、そういう相談をよく受けます。私はそれに「心理学」を背景にしたしっかりとした根拠を持って答えられるようになりました。いつしかクライアントが増え、リピート率も格段に向上してきました。アロマの知識も得られるため、お客様に合わせたアロマを準備しておくことで、雰囲気作りにも一役買ってくれました。クライアントの目の動きから、本音を言っているのか何かを隠しているのかも分かるようになりました。

受講したらリピーターがついて給料もアップすることに

「オメー、ここまで育ててやったんだからな、給料上げてやるから、絶対にここ辞めんじゃねーぞ。」高校を卒業したばかりの、右も左も分からない小娘を拾って育ててくれた社長は私の恩人。その恩人の期待に応えられるように、学んだことをこの「占いの館」で活かしていきたいと思います。