プリザーブドフラワー製作講座

プリザーブドフラワーとの出会い

私は建築会社の営業を担当しています。建築会社といっても規模や得意とする分野で様々あるかと思いますが、うちの会社は主に、コンビニエンスストアの新規立ち上げで、什器と呼ばれる陳列棚や、冷蔵庫、冷凍庫を据え付ける仕事をしています。

私が担当したコンビニの新規開店が決まり、私は会社名でお祝いのお花を贈りました。オーナーは地元で相当顔が広いらしく、お店の外から中まで、沢山のお祝いのお花で埋め尽くされていました。開店前のプレオープンということで、地元紙に折込まれた広告を手に、地元のお客様が大勢訪れていました。オーナーご夫妻はご挨拶の品をかごに入れ、ご近所を回っているようでした。

開店から数日後に私がお店を訪れると、オーナーは開口一番「この花の鉢植え、持って帰ってくれないかな」と私に言いました。開店祝いで贈られたお花は生花ですから、少しずつ弱っていきます。弱ったお花を処分し、元気なお花どうしをまとめるなどしていたのですが、だんだん手が回らなくなってきたのです。スタンドのお花はまだいいのですが、店内のお花は場所も取りますので、持って行って欲しいというのがオーナーのお願いでした。

私は営業車に鉢植えのお花を積み込んで、会社に戻ると、オーナーから頂いたお花を社内のあちこちに飾りました。香りの強いお花や、弱っているお花は早めに処分して、少しずつ数が減って行きましたが、その中に一つだけ、いつまでも枯れない鉢があったのです。それが「プリザーブドフラワー」だったのです。

プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワーとは、活きのいいお花を特殊な薬液に浸し、色素を抜いて半透明状態にした上で、好みの色に染めることで作られるお花のことで、「枯れない花」とも呼ばれています。その名の通り、1年や2年では枯れません。保存状態がよければ、5年近くもその美しさを保ち続けるそうです。いつまでも枯れない鉢がありましたが、それがプリザーブドフラワーだったのです。私はそんなことも知らずに、毎朝お水を上げていたのですが、もちろんお水も、日光も不要なのです。

プリザーブドフラワーの作り方

調べてみると、プリザーブドフラワーは今大変人気で、お花屋さんでオーダーすれば好みのプリザーブドフラワーをアレンジしてくれるのだそうです。見た目は普通のお花とほぼ同じなのですが、お水をあげるなどのお手入れも不要で、香りも出ないので飲食店でも喜ばれるのだそうです。教室や通信講座も人気で、プリザーブドフラワーを独自のセンスでアレンジして、お祝いに送るというのが静かなブームなのだそうです。

プリザーブドフラワーをプレゼント

私は子供の頃から「お花屋さんになりたい」と思っていました。母に連れられてお花屋さんにお花を買いに行ったとき、沢山のお花に囲まれて楽しそうにお仕事をしている店員さんの姿をじっと見つめていました。花束にリボンをアレンジする時は、店員さんがリボンの裏側を棒のようなもので「シュッ」とこすっただけで、クルクルとして巻き髪のような形に変わったのをみて、目を見開いてしまいました。

残念ながらその夢は叶いませんでしたが、プリザーブドフラワーを学べば、自然とお花と関わることができます。忘れかけていた夢を、プリザーブドフラワーで叶えられるかもしれない。そう考えた私は通信教育の講座で学ぶことにしました。母の日のプレゼントや、大切な友人の記念の日、お客様への開店祝いにプリザーブドフラワーのアレンジメントを贈る事ができたら、どんなに喜んでもらえるでしょうか。

講座を受講すると、必要な薬液や道具類が一通りついてくるので、すぐにでも始められるのだそうです。私は初心者ですから、まずは基本コースからとなりますが、早くマスターして上位のコースにも進んでみたいと思います。