ペット介護士の資格は難易度高い?動物介護士との違いは何?

ペット介護士とは

人間のための「介護士」が存在するように、ペットのための「介護士」も存在します。それが「ペット介護士」です。

>> ペット介護士はこんな仕事!

「動物介護士」や「愛玩動物介護士」など、名称こそ異なる資格はありますが、どれも内容としてはほぼ同じという認識で良いと思います。

もちろん、ペット介護士と動物介護士では資格の名前が違うし、認定している団体が違います。

ペット介護士は民間資格のため、どの団体のカリキュラムで学ぶかによって取れる資格の名前が違うということになります。
ペットの介護ができる人になるという目的の大枠はどの資格を取得しても同じと言えるでしょう。

ペット介護士の資格と動物介護士何が違う?

ペット介護士(動物介護士)の資格は、主に通信講座を受講することで取得できるケースが多いです。

イメージ的には似ているペット介護士と動物介護士も受講講座が違うので、下記にそれぞれの通信講座等の内容を紹介します。

「がくぶん」のペット介護士(動物介護士)

通信講座の「がくぶん」にはペット介護士(動物介護士)の養成講座があります。

受講期間の目安:6ヶ月
料金:39,800円(税込)
取得方法:認定講座「ペット介護士養成講座」を受講し、認定試験を兼ねた最終課題に合格する
資格内容:しつけ、健康管理、グルーミング、獣医師の補助を中心に、ペットに生じた問題に対してのサポートができる知識を持ち、実践できるようになる
認定団体:世界の名犬牧場とがくぶんの連名
更新:なし(初回のみ、認定証交付料として6,300円+認定証送料が必要)

がくぶん ペット介護士講座を詳しく見る

 

ペットの資格通信通学講座の愛玩動物介護士

「ペットの資格通信通学講座」に「愛玩動物介護士」の通信認定講座があります。

受講期間の目安:6ヶ月
料金:定価60,000円(税込)
取得方法:講座を受講し「愛玩動物介護士認定試験問題」の回答用紙を提出し、合格基準に達していれば合格する
資格内容:飼い主として備えることから、介護士として知っておくべき高齢動物の特徴、病気、ケアの仕方やアロマやハーブを用いたマッサージ、最期の看取り方までトータルに学ぶことができる
認定団体:一般社団法人全日本動物専門教育協会(SAE)
更新:なし(修了証発行、希望者には有料にて認定証などの発行対応あり)

キャリアカレッジジャパンの動物介護士

通信教育講座のキャリアカレッジジャパン(キャリカレ)に「動物介護士&動物介護ホーム施設責任者」のW資格取得講座があります。

受講期間の目安:4ヶ月
料金:46,000円(税込)+試験受験料が別途必要
取得方法:協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了すると試験受験ができ、70%以上の得点率で合格となる
認定団体:一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)

ペット介護士の難易度

ペット介護士の資格は、国家資格ではなく民間資格のため基本的には先に紹介したような通信教育講座や、教育機関で講座を受講し最後の試験をクリアすれば資格取得(認定)となるケースが多いようです。

通信講座の延長であることが多いため、在宅で受験することもでき難易度は低いと考えられます。講座によっては再受講や再々受講などの救済制度を設けているところもあるようなので、「本人のやる気次第」というところにはなるでしょうね。

ペット介護士の需要はあるの?

人間には介護老人ホームのような施設がありますが、動物のための介護施設ってあるの?と思う方もいるかもしれませんね。
最近は動物の医療も進歩していて、人間と同じようにペットも高寿命化しています。ペットが長生きしてくれることは嬉しいことではありますが、「高齢化」という視点では飼い主にとっての悩みになっている面もあります。
ペット介護士としての資格を取得すれば活躍の場はとても広く、また今後もニーズのある働き手として必要とされるでしょう。

コロナウイルスの影響でペット需要も増加

2020年に入り世界中に流行した「新型コロナウイルス(COVID-19)」の影響で、外出を自粛し自宅で“巣ごもり”生活をおくるようになったこともあって、ペットの需要が増加しています。
犬や猫をはじめとした生き物は、見ているだけでも癒されますし、私たち人間に幸福感を与えてくれる存在ですよね。
ただ、そうした需要増加の一方で、ペットと暮らすことを「一時的なこと」としてしか考えず、衝動的に飼い始める人も増えていることが問題視されています。ペットを飼うということは、家族が一人増えるのと同じことですので、今後、コロナウイルスが落ち着いてくると無責任な飼い主が出てくるのではないかと心配されています。

ペット介護士としては、そういった一時的な感情で飼い始めたことに困っている飼い主に向けて、ペットとの向き合い方や、適切な世話の仕方をレクチャーするアドバイザー的な役割も担うことができると想像できます。

ペット介護士としての求人

人間と同じで高齢化して運動機能や摂食機能、排泄機能などいろいろな部分で老化が見られてくると、健康で元気であった頃のように世話ができず、飼い主も困ってしまいます。高齢者の介護と同じように、ペットの高齢化に対しても介助が欠かせず、それを飼い主がすべて行うことは難しいものです。そこをサポートしてあげられるのがペット介護士です。最近は、ペット用の介護施設もできるなど世間の認知も高まってきている背景もあって、今後もニーズは高まることが期待できる職種です。

介護施設に限らず、活躍の場は幅広くあります

  • ドッグトレーナー
  • ペットシッター
  • トリマー
  • アニマルセラピスト
  • 介護福祉士
  • 看護師
  • 保育士
  • 不動産鑑定士
  • ペットタクシードライバー
  • ペットショップ
  • ペットのしつけ教室
  • ペット可マンション
  • ペット宿泊施設
  • ペット同伴飲食店
  • 犬訓練所
  • ペット美容サロン
  • 防災関連企業/団体