通関士試験|過去問や難易度|独学で合格できるか?

通関士とは

四方を海に囲まれた日本では、航空機や船舶を使い、海外との輸出入が盛んに行われています。輸出入に際しては、品名、種類、数量、価格などの必要事項を申告し、関税を納入するなどして、税関を通さないと輸出入ができません。関税を通さずに輸出入を行った場合、密輸となります。

この税関を通す業務を行うことを通関業務と言います。通関業務を行う業者は、陸上や海上、港湾や航空の輸送を手掛ける「運送会社」が通関業者となって通関業務を行います。通関会社というものではなく、運送会社が通関業務を兼ねるというケースが圧倒的に多いと言えるでしょう。

通関士が活躍するのは、通関業務を行う輸送会社の社員という形が最も多いでしょう。というのも、通関士は通関業務を行う会社の通関業務に従事することで初めて「通関士」を名乗れるからです。弁護士や税理士などの士業(さむらいぎょう)とは異なり、通関士は独立開業が難しい資格です。

従って通関士の年収は、所属している会社の平均年収の前後ということになります。ただし、通関業務を行う会社に勤務しながら通関士に合格した場合、「資格手当」という形で年収アップが見込めます。つまり所属している会社の平均年収を超える年収が得られる可能性が高い資格と言えます。

通関士試験

通関士は財務省が行う国家試験です。試験は毎年10月に実施され、年1回だけの試験です。試験科目は「通関業法」「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」および「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」の3つに分かれています。

受験資格は特にありません。学歴、年齢、実務経験は一切問われず、国籍条項もないので外国人でも受験できます。合格率は15%前後ですから、国家試験の中でも難易度は高いと言えるでしょう。通関士を持っていないとできない業務もあり、それだけ価値のある資格と言えるでしょう。

通関士試験の過去問

通関士の過去問は税関のサイトにて、問題と正解がPDFでダウンロードできます。問題を印刷し、一度解いてみて、正解と照らし合わせてみると良いでしょう。それにより難易度や現在の実力が分かります。ただし解答解説はありませんので、市販の問題集やテキストなどで学習する必要があります。

通関士試験は独学で合格するか?

通関士を独学で受験し、合格した方から勉強方法について聞いてみました。勉強方法としては、しっかりしたテキストと問題集を用意し、まずは過去問→テキスト→過去問→テキストという形で学習を進め、その後テキストを通読して体系的な知識にしていったそうです。

その方は国家試験に慣れている方で、国家試験に合格するコツが身についているので独学でも合格できたそうですが、試験慣れしてていない方が独学で合格するのは相当難しいでしょう。チャンスは年1回だけなので、試験慣れしていない方は独学は早々に断念して、スクールや通信教育の受講に切り替えたほうが良いでしょう。

ユーキャンの通関士講座は、通関士の受験を知り尽くした執筆陣がテキストを執筆しています。また最もポイントとなる部分を過去問から拾い出し、セレクト過去問集という形でまとめられています。これに「添削指導」が付いてきますから、受験者のレベルに合わせたアドバイスが受けられます。

一番大きいのは「質問する権利」を得ることではないでしょうか。独学で一番困るのが、誰に質問したらいいのかが分からないという点です。質問者の理解度や今現在のレベルを考慮しつつ回答してくれる方がいれば独学でもつまづくことはないですが、そんな方を見つけるのがなかなか難しい。でもユーキャンの講座を受講中の方は、この「質問する権利」を手にすることができるのです。

通関士の通信教育はどこがオススメか?

通関士を受験された方からアンケートを取った方のツイートです。専門学校に通わずに、独学で通信教育を利用して受験した方のうち、35%が「ユーキャン」の通関士講座を受講していました。