簿記とは簡単に説明するとビジネスマンとして知っておいた方がいい知識なのだ!

簿記とは何か

簿記(ぼき)」という言葉、聞いたことありますか?この言葉を聞いて何を連想するでしょうか?無縁の方はさっぱり・・・かもしれませんが、周囲に簿記の資格を取得した人がいたり、簿記の資格を持っている人が職場にいたりする方は、少し馴染みのある資格かもしれませんね。
「簿記」とはなんですか?と聞かれて、わかりやすくサラリと答えられる人は少ないのではないかと思うのですが、なんとなく「お金」に関わること、というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。簿記とは、会計業務のひとつで「帳簿」に「記録」することから「簿記」と言われているんですね。ちなみに英語では「bookkeeping」と言うそうです。

簿記には、「単式簿記」と「複式簿記」という2つの方法があるのですが、現代における企業などではほとんどが「複式簿記」であり、ここでいう資格の「簿記」も複式簿記を指しているものと暗黙認識されています。それだけ、簿記の世界においては複式簿記が主流になっているということですね。
ちなみに「簿記」と一言に言っても、記帳の仕方はいろいろとあるようで、主なものを挙げると「工業簿記」「商業簿記」「銀行簿記」「農業簿記」といったものがあります。
ちなみに「家計簿」って耳にしたことがあると思いますが、この家計簿も簿記の一つとされています。つまり、家計における収入と支出を管理して、家にある資産や負債を管理するということが家計簿の目的ですので、難しいようで意外と日常に馴染んでいることがお分かりいただけると思います。

簿記の検定と内容

「簿記3級持ってます」なんてことを言っている人を知っているかもしれませんが、日本には簿記検定というものがあります。しかし日本には一言に「簿記検定」といっても実は4種類の検定が存在しています。どういうことかというと、主催する団体が違う簿記検定が4つあるということなんです。
一番メジャーなのが、日本商工会議所および各地商工会議所が実施する検定試験「簿記検定試験」日商簿記です。
ほかにも、公益社団法人全国経理教育協会が実施する「全経簿記能力検定」(全経簿記)や、公益財団法人全国商業高等学校協会が実施する「簿記実務検定試験」(全商簿記)、一般財団法人日本ビジネス技能検定協会が実施する「簿記能力検定試験」(日ビ簿記)があります。
経理系の職種の求人募集には、簿記何級以上という指定などをよく目にしますが、なかには「日商簿記2級以上」などのように、検定試験の団体をしている場合もあります。一般的に簿記というと日商簿記を指すケースが多いとされていますが、商業高校に通っていた人は、在学中に取った簿記の資格は「全商簿記」であることが多いなど、どこで学ぶかなどによって、受検する検定に違いが出るようです。

では、簿記のレベルってどのような違いがあるのか、日商簿記を例に調べてみました。

簿記3級

零細企業における経理担当者または経理補助者として必要な初歩的な商業簿記に関する知識を有している。
経理関連書類の簡単な読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになる。
営業、管理部門に必要な知識として評価する企業が増えている。簿記初学者が学習をはじめるのは多くの場合、この級からである。

合格率

近年の合格率は平均して40〜50%程度。日商簿記3級では商業簿記のみが問われ、工業簿記は問われない。
簿記初学者がいきなり日商簿記2級に挑戦するのはかなり難しいため、まずは3級または初級から受験することが推奨されています。

2021年度の試験日

  • 2021年6月13日(日)
  • 2021年11月21日(日)
  • 2022年2月27日(日)

受験料

2,850円

試験科目・時間

商業簿記/120分(合格基準:70点以上)

簿記2級

商企業および工企業における経理担当者および経理事務員として必要な高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)に関する知識を有している。
財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。相手の経営状況もわかるので、株式会社の経営管理に役立つ。中小企業の簿記に相当する。

合格率

近年の合格率は平均して20〜30%程度
商業簿記のみが問われる3級とは異なり、2級では工業簿記も問われ専門性が高くなることが影響していると言われています。
簿記初学者がいきなり2級を受験して合格するのはかなり難しいと言われており、3級合格後のステップアップとして受験するのが良いでしょう。

2021年度の試験日

  • 2021年6月13日(日)
  • 2021年11月21日(日)
  • 2022年2月27日(日)

受験料

4,720円

試験科目・時間

商業簿記・工業簿記/120分(合格基準:70点以上)

簿記1級

大学程度の商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得している。大企業の簿記。財務諸表規則・企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。

合格率

例年10%前後。かなりの難関資格であると言える。

2021年度の試験日

  • 2021年6月13日(日)
  • 2021年11月21日(日)

※1級は2月の試験は実施されません

受験料

7,850円

試験科目・時間

商業簿記・会計学/90分
工業簿記・原価計算/90分
(合格基準:70点以上)

初心者でも学べるものか

簿記は初心者でも始めることのできる実用的な資格です。特に「経営」に興味のある方なら取得しておいて損はありません。社会人として働くうえで必ず役に立つときがくると思います。
初めから1級を目指すなんてナンセンスですので、まずは3級から学習を始めると良いのではないでしょうか。
もちろん商業系の高校を出ていなくても取得している人はたくさんいますし、大学で経済学や経営学を学んでいなくても簿記の資格を持っている人なんて世の中に大勢います。要はあなたが学ぶ気があるかないか、やるかやらないかによるってことです。

忙しくて勉強できない・・・

資格取得の必要性を感じているのにやらない人の言い訳で多いのが「時間がない」「忙しい」ですよね(笑)
気持ちはわかりますが、やらなきゃ資格取得はずっと夢のままでしょう。でも働きながら、勉強しながらで大変だ、忙しいんだ!ということもわかります。

ではどうすれば??

人間に与えられた時間は「1日24時間」と平等です。限られた時間の中で、学習する時間を創り出さなければいけませんので、そこは時間の使い方を工夫するしかありません。そして学習の仕方を工夫するのです。
この「時間を創る」ことと「学習方法を工夫する」を同時に成し遂げられるのが通信教育の「スタディング」なんです!!

通信教育と聞くと「ユーキャン」が超有名で、簿記の合格実績もたくさん出していますが、スタディングの最大の推しポイントが「スキマ時間」を活用できる学習プログラムになっているということ!
日常の中でちょっとした「スキマ時間」ってけっこうあるものですが、その時間を学習に充てられるように内容が構成されているというわけです。しかも分厚いテキストではなく、動画や音声で学習できるというのも今どきっぽいですよね。
将来、起業や経営者になりたいという夢を持っている方は、通過点として簿記の学習をしておくと役に立つことは間違いありません。きっとこの「時間を創る」という考え方も将来役に立つことでしょう。

時間を有効活用して、夢で終わらせないようにしましょう。
他人と違う結果を望むなら、他人と違う時間の過ごし方をするべきです!