メンタルトレーニングのやり方|プロスポーツ選手も実践している重要な精神操作

「ストレス社会」と叫ばれる現代。うつや不安に代表されるメンタルヘルス不調が社会問題化している今、病気になる前から予防的に心をケアすることが求められています。

メンタルトレーニングとは

「メンタルトレーニング」略して「メント」。

競技スポーツの訓練の中で、意志・意欲・決断力などの精神力を強化するトレーニング。瞑想(めいそう)による精神統一や、故意に困難な状況を設定してトレーニングを行なうことによって、大事な場面で緊張し、本来の実力が発揮できなくなるのを防いだり、自信ややる気を高めたりするのに役立つものです。

メンタルトレーニングの方法

メンタルトレーニングの方法にはいくつかの方法がありますが、ここではよく用いられる3つをピックアップして紹介します。

イメージを使ったトレーニング

いわゆる「イメージトレーニング」と呼ばれるもの。

自分自身のセルフイメージを高め、欲しい結果やゴールに対する自信、確信を高める方法です。

イメージを繰り返し、それを習慣化させるのがイメージトレーニングのポイントです。これを続けることにより、無意識レベルからメンタルが強くなります。それにより、思考、感情、行動が変わり、高いパフォーマンスを発揮できるようになるというものです。

マインドフルネスを使ったトレーニング

Googleやインテルなど、名立たる先端企業が社員教育の中に取り入れていることで広く知られるようになったのが「マインドフルネス」です。

マインドフルネスは、自分を観察して「今、自分の心理状態はどんな状態か?」、「今、何を考えているか?」「今、不安や恐れを感じているな」など、自分自身のことについて気づく能力を高めるというものです。

方法は1つだけではないのですが、毎日5分以上行うことで、思考、感情、行動も変わるため、ストレスやプレッシャーに対して強くなり、ゴールへの集中力を高め、どんな時でもベストなパフォーマンスを発揮できるようになります。さらに客観的な視点も身につき、感情をコントロールできるようになるトレーニングです。

セルフイメージを高める方法

セルフイメージとは、自分に対して抱くイメージや自己評価のこと。

心理学NLPや脳科学では「人はセルフイメージ通りの人生を歩む」、「セルフイメージに相応しいことしか起こらない」と言われています。

「私は本番で力を発揮できない」、「私は緊張に弱い」、「私はすぐに心が折れる」などのように、セルフイメージが低いと、それに相応しい思考、感情、行動を行い、相応の結果が出るというもの。

「私はストレスやプレッシャーに強い」、「私は目標や問題が大きいほど力を発揮する」、「私はどんな状況でも高いパフォーマンスを発揮できる」といった具合に、高いセルフイメージを持っている人は、セルフイメージに相応しい思考、感情、行動を行なうので、強いメンタルを手にすることができ、必然的に相応の結果が手に入ります。

つまり、どのようなセルフイメージを持つかでメンタルの強さが変わり、仕事、人間関係、キャリア、年収などにも大きな影響を及ぼします。
このようにあなたにとって最適で、高いセルフイメージを持つためのトレーニングです。

メンタルトレーニングの講座

一言に「メンタルトレーニング」と言っても、その目的などによってやり方はいろいろありますし、また効果にも個人差があるため、その人に合ったやり方を取り入れることが求められます。

例えば、通信講座で有名な「ユーキャン」に、メンタルトレーニングの講座があるのですが、その講座では、心理学の理論に基づいたトレーニングによって、ストレス解消法やコミュニケーションスキル、ポジティブ思考等を身につけ、前向きでしなやかな心を養うことができるようになっています。

実践的なトレーニングによってストレスに上手に対処する方法が学べ、これらの状態の緩和を目指すことができるというものです。

通信講座ならではの電話による個別コーチングも受けられるので、無理なくトレーニングを続けることができると思います。

メンタルトレーニングの資格

メンタルトレーニングを教える、いわゆる「メンタルトレーナー」と呼ばれる資格は、現状さまざまな団体で独自の基準を設けて認定・発行が行なわれています。

そのため、内容にも違いがあり、「統一基準」みたいなものも厳密には存在しません。

もっといえば、個人の経験則に基づいて「トレーナー」を名乗って活動している方もいるのが実情ですので、「言った者勝ち」「名乗った者勝ち」の世界です。

当然、民間資格ですので、トレーナーを名乗る人は、認定を受けた団体の思想、方針等に従ってトレーニングをすることが求められますが、自分に合う・合わないといった効果の有無や、効果を得るまでの期間、費用等はバラバラです。

これから資格取得を考えている方は、どこの団体が、どれくらいの社会的信用を得られていて、どのような資格認定を受けられるのか、ということは慎重に考えないといけないところとなるでしょう。

メンタルトレーニングの団体

  • 一般社団法人日本メンタルトレーナー協会
  • 一般社団法人日本能力開発推進協会(JADP)