おむつケーキのおしゃれな作り方

心のこもった手作りのおむつケーキ

初めて「おむつケーキ」を見た時の驚きは、今でもよく覚えています。いとこのみーちゃんが、私の出産祝いに、手作りのおむつケーキを贈ってくれたのです。それはいくつものおむつが、2段重ねのケーキのように積み重ねられ、リボンやお花で本物のケーキのようにデコレーションがしてあって「おめでとう!」と書かれた板チョコのようなカードがそえられています。一番上には丁寧にローソクまで添えられていました。

結婚式の披露宴の時、ケーキ入刀という儀式があります。あのケーキは食べられるケーキですが、おむつケーキはもちろん食べられません。その代わり、少しずつ取り外して、赤ちゃんのおむつに使えます。つまり、おむつケーキは実用性がとても高く、しかも喜ばれる贈り物なのです。

贈り物に人気のおむつケーキ

いとこのみーちゃんは私より4つ上のお姉ちゃんで、小さい頃から妹のように私の事を可愛がってくれました。家が近かったこともあり、しょっちゅう遊びに行ったり、お泊り会をしたりしていました。学校の制服もみーちゃんのおさがりでしたが、みーちゃんが着ていた制服で学校に通えると思うと、とても嬉しかったのを今でも覚えています。

そんな大好きなみーちゃんよりも、私は先に結婚することになりました。市の職員として働いている彼をみーちゃんに紹介すると、みーちゃんは目に涙を浮かべながら、まるで自分の事のように喜んでくれました。彼の事も、まるで弟のように可愛がってくれました。

結婚式の披露宴では、みーちゃんがウェルカムボードを作ってくれました。私と彼の共通の趣味だったバトミントンのシャトルやネット、ラケットをあしらった、二人の似顔絵が描かれたとても素敵なボードで、参列してくれたお客さんも喜んで写真を撮っていました。そのウェルカムボードは今でも玄関に飾ってあります。

大切な人におむつケーキを贈りたい

うちの子が1歳になった頃、みーちゃんも素敵な旦那様を見つけて結婚しました。いわゆる授かり婚でしたが、会計事務所に勤務する、頼りがいのある落ち着いた感じの旦那様で、私は一目見てとても安心したのを憶えています。みーちゃんは結婚式は行わずに、レストランで身内だけのお披露目パーティーという形で行われました。

みーちゃんの新婚生活が始まり、私は時々みーちゃんの所に子供を連れて遊びに行きました。少しずつ大きくなるみーちゃんのお腹を見て、私はみーちゃんにもおむつケーキを贈りたいと思うようになりました。

衛生的で清潔なおむつケーキの作り方

私はおむつケーキの作り方をネットで調べてみました。するとおむつケーキは思った以上に作るのが大変という事が分かりました。基本はおむつを丸めてラップや袋で包み、きれいに並べて土台を作り、その上からデコレーションをしていき、最後にラッピングという手順です。

難しいのは「衛生面への配慮」が求められる事です。市販の紙おむつは1つ1つが清潔な工場でラッピングされていますが、それを一度開封して手で触れることになります。生まれたばかりの赤ちゃんのデリケートな素肌に触れるのですから、そこだけは細心の注意を払いました。

おむつケーキデコ&おむつケーキピュア通信講座

どうせなら、みーちゃんと生まれてくる赤ちゃんのために、衛生面にも配慮した、素晴らしいおむつケーキを贈りたい。そう思った私は、「おむつケーキデコ&おむつケーキピュア」の講座を受けることにしました。

まずはテキストを片手に、スターターセットで、おむつケーキ作りの段取りをしっかりと頭に入れました。私は1歳児用のおむつを使って練習を重ね、10個のおむつケーキを作ったあたりでようやく自信がついてきました。家じゅうおむつだらけになりましたが、失敗してもウチの子のおむつに使えるので、気にせずどんどん作りました。

そしていよいよ本番。新生児用のおむつを買ってきて、手指の消毒用のアルコールとマスクも用意しました。デコレーションやラッピングのパーツもバッチリです。臨月を迎えたいとこのみーちゃんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、私は作業を始めました。