高齢者傾聴スペシャリストとは|講座や通信教育

高齢者傾聴スペシャリストとは

目が覚めたら全く言語が通じない外国に放置されていたとしたら、どんな気持ちになりますか?日本語で話しかけても、英語でも、全く通じない。駅らしきものはあるけれど行先が何と書いてあるのかが全く読めない。助けを呼ぶ方法も分からない。そんな時の気持ちを一言で表すなら「不安」でしょう。

では不安を抱えた時、人はどんな行動をとるでしょうか?人によってはパニックになって、周囲の人の手を振り払ったり、怒鳴ったり、あるいは泣いたりするでしょう。そんな時「どうしました?」と日本語を話す人が颯爽と現れたら、どれだけ救われるでしょうか?どれだけ不安が解消されるでしょうか?

高齢者の方々が周囲の人を困惑させるような言動や行動を取るのはまさに、全く言葉が通じない外国に一人放置されたようなもの。不安で不安でしょうがなくて、助けを求めているのに助けが来てくれない状態なのです。ユーキャンの「高齢者傾聴スペシャリスト」はまさに、そんな高齢者の不安を解消する専門家を養成する講座なのです。

高齢者傾聴スペシャリストの仕事は耳を「傾ける」こと、「聴く」こと、そして相手の不安を理解すること。否定されずに話を聞いてもらえると、高齢者はそれだけで安心します。安心することで、周囲を困惑させるような行動は目に見えて減って行きます。提案やジャッジをする必要はなく、ただひたすら聴いてもらえればいいのです。

ただし、単に聞き上手なだけでは、高齢者傾聴スペシャリストとは言えません。相手の話を全面的に受け入れる「受容」の姿勢がとても大切です。相手の話を否定したりせず、相槌を打って話を促し、高齢者ご本人の心の内を、ご本人の言葉で語ってもらうのです。つまり傾聴にはテクニックが必要なのです。

例えば高齢のお母様が「お財布からお金が取られちゃったのよ!きっと嫁がやったに違いない!取り返して頂戴!」と息子に詰め寄るという場面。こんな時息子さんが「嫁が取るわけないだろ!母さんの勘違いだよ!」と言い返しても、それは「否定」になるので、お母様の不安は解消されません。

そんな時は「そうなんだ、お財布からお金が取られちゃったんだね」「嫁が取ったと思ってるんだね」「取り返して欲しいんだね」という感じで、それが事実に反していても「肯定」するのです。そうすることでお母様は安心し「もしかして私の勘違いかも・・・」と思うようになるのです。

よく考えれば、ご本人は本気で悩んでいたり、困っていたりするのですから、それを頭ごなしに否定されても、悩みや困りごとは解消しませんよね。自分から見れば問題行動でも、それは「解消していない」というサインなのです。ですが悩みや困りごとに寄り添って、理解してあげるだけで問題行動が目に見えて減って行くのです。

>>> 高齢者傾聴スペシャリストへの近道

高齢者傾聴スペシャリストの講座、通信教育

いかがでしょうか。この傾聴のテクニックは、高齢者に限らず、夫婦関係や職場の人間関係、あるいは幼児や子供とのやりとりにも活用できるでしょう。それだけ「不安」を抱く人が多く、同時に「受容」「容認」「肯定」に飢えている人が多いということですね。

では、傾聴に必要なテクニックはどうやって学べばいいのでしょうか?傾聴は米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズによって提唱され、体系的にまとめられています。ユーキャンの講座を受講することで、高齢者向けの傾聴スキルを体系的に、効率よく学ぶことができるのです。

ユーキャンの高齢者傾聴スペシャリスト講座では、添削課題を提出し、検定試験と呼ばれる最終課題で7割以上の点数を取れば合格となります。試験は期間中に3回までトライできます。合格すれば、NPO法人「シニアライフセラピー研究所」より「認定証」が発行され、一定以上の実力があると認定されます。

高齢者傾聴スペシャリストは履歴書に書ける?

高齢者傾聴スペシャリストの資格が履歴書に書けるかどうかは、履歴書を提出する相手にもよると思いますが、履歴書に記載できる立派な資格であると言えます。

どの業界にも「品質を担保する」という姿勢は必要だと思います。これは資格講座を提供するユーキャンについても言えることで、資格講座を提供する業者の品質とはつまり「合格者の質」に尽きると言えるでしょう。

ある一定以上の受講を義務付ける、ある一定以上の水準のレポート提出を求める、検定試験で一定以上の点数を取るなどして、合格者に対してそれなりの水準の能力を求めることになります。

つまり誰でも彼でも合格させるのではなく、誰にでも認定証を発行するわけではないのです。ユーキャンが発行する認定証とは、それなりの「重み」があるものなのです。

高齢者傾聴スペシャリスト・街の声

高齢者傾聴スペシャリストに関する街の声を集めてみました。

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