調理師免許を取る|試験や過去問|独学で合格できるか

調理師免許を取るには

調理師免許は、各都道府県が実施する調理師試験を受験し、合格することで、受験した都道府県の県知事から発行されます。受験した県だけで通用する資格ではなく、合格すればどの都道府県でも調理師として活躍できます。受験には2年以上の実務経験が必要です。

レストランやフードコート、社員食堂やお弁当屋さん、お惣菜のパートさんなど、食に関わるお仕事をしている方のキャリアアップに、調理師免許はうってつけの資格と言えるでしょう。料理を生業とする職人さんはお店を渡り歩く事で腕を磨きますが、調理師免許はその際の強力な武器となるでしょう。

調理師免許の試験日と過去問

調理師試験は各都道府県で年1回実施されます(神奈川県は年2回)。試験の日程は県ごとに異なるので、複数の県で掛け持ち受験が可能です。どの県で合格しても調理師免許は全国で使えます。例えば関東にお住まいの方でしたら、7月に神奈川県、10月に東京都、11月に再び神奈川県で受験することも可能です。

試験科目は「食文化概論」「栄養学」「食品学」「調理理論」「公衆衛生学」「食品衛生学」の6科目で実施されます。6科目が別個に実施されるのではなく、1度の試験に上記の6つの科目が出題されます。問題数は60問、全問4者択一で、試験時間は2時間ですから、一問あたり使える時間は2分程度です。

調理師試験の合格率は各都道府県によって異なりますが、45パーセント前後です。受験者の半数近くが合格する計算になります。人数制限がある選抜試験ではないので、ある一定以上の点数が取れれば合格となります。おおよそ60問中40問が取れれば合格ですので、過去問で安定して7割以上が正解できれば合格となります。

過去問および正解は、各都道府県で公開されていますが、ここ数年は「調理技能技術センター」が過去問を公開しています。

調理師免許の実務経験・受験資格

調理師試験を受けるには、2年以上の実務経験が必要です。実務経験を積める職場としては、学校、病院、介護老人保健施設、老人・児童・社会福祉施設、矯正施設、寄宿舎など、給食を行う業務に従事していれば実務経験とみなされます。そこで切る、煮る、焼く、炊く、蒸すなどの作業を経験し、その経験年数を施設長に証明してもらいます。

パートタイムやアルバイトで飲食業に従事している方の場合、実務経験の基準は何でしょうか?1日6時間以上の勤務を週4日以上実施している方であれば、実務経験とみなされます。今時点で調理師免許を取得してステップアップを狙うつもりがなくても、実務経験にカウントされるようにシフトを入れるなど、未来の自分の可能性が広がるようにしておきましょう。

調理師免許は独学で取れる?

独学で調理師免許の試験に合格することは可能でしょうか?その方のレベルにもよると思いますので一概には言えませんが、試験慣れしている人でしたら市販の参考書や、中古の教材セットで勉強すれば合格も不可能ではありません。

しかし現実には独学には限界がありますし、職場で既に調理師免許を持っている人を捕まえて質問したとしても、その方が受験慣れしていなければ、思った通りの答えはなかなか返ってこないでしょう。

多くの方は「試験慣れ」していません。本来やるべき仕事で手一杯ですから、自分のお仕事に必要な試験であっても、ギリギリでなんとか合格し、免状を受け取ったら勉強した内容も忘れてしまうことも多いでしょう。ですから、合格までのナビゲーターを探し、その助けを借りることが必要なのです。

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