高齢者傾聴スペシャリスト|芸能人のトークから学ぶ
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傾聴のプロは夜の街に
地方都市のホストクラブで、ナンバーワンと呼ばれるホストからお話をお聞きしたことがあります。ナンバーワンという位ですから、茶髪にアクセサリージャラジャラ、ハーフの高身長男子を想像していたのですが、実際にお会いしてみると全然違っていて、むしろ真逆というのに驚いたことがあります。実際は身長も170センチないくらいで、ほっそりとした小柄な方、髪こそ染めていたものの、普通の会社勤めと言われても違和感のない風貌でした。
ナンバーワンホスト曰く、大事なことは、ひたすら女性のお話を聞いて、決して否定しないことなのだそうです。確かに、世の奥様方の不満の第一位は、つきつめれば「夫が話を聞いてくれない」なのです。ですから話を聞いてくれる人がいれば、女性はとても安心するのだとか。
ナンバーワンホストとお話をしたのは10分程度でしたが、私はいつのまにか警戒心を解き、初対面の方には話さないようなプライベートなことも自分から話していました。よく見ると、私の話を聞くその眼差しが、とても優しく、だからこそ安心して委ねることができたのだと思います。
傾聴のプロがしていたこと
10分間の会話を振り返ってみると、彼は私の話を頷きながら聞いてくれました。これは「ちゃんと聞いているよ」というサインです。時には小首をかしげたり「あぁ」という感じのリアクションをしてくれるので、こちらの話が弾むのです。そして要所要所で「つまりこういうことなんだよね」という感じで、あっちこっちに飛びがちな話を上手にまとめてくれます。
パートナーの愚痴や職場での人間関係に話が及ぶと、「〇〇なんだね。大変だったね」と言って、分かってくれるのです。この分かってくれるというのがとても嬉しくて、それでいて「こうしたら」とか「それは間違っているよ」のように、解決方法を提案したり、判断したりは一切ないのです。
芸能人で傾聴のスペシャリストとは
この経験から私は、「相手の話を積極的に聴く」という「傾聴」について、調べ始めました。要介護の高齢者を相手にする職場なので、仕事を行う上で、高齢者の方々への傾聴はとても大切なスキルになるからです。色々検索してみると、明石家さんまさんのトーク番組がとても参考になることが分かりました。
明石家さんまさんは、まず相手の話をじっくりと聞いて、それをオウム返しのように相手に返します。すると相手は「自分の話を理解してくれた」と思い、会話が弾むのです。そうしておいて、その話題を少しだけ掘り下げて、さらにゲストに話を促し、そこから笑いを引き出すのです。ゲストが多数いる場合は、どのゲストも孤立しないように、上手に話題を振りながら、番組を進めていくのです。さすがにあのレベルは無理ですが、明石家さんまさんの番組から沢山のヒントを得る事ができました。
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