高認試験の過去問の入手方法と活用方法
高認試験の受験を決意したのは高1の時
高等学校卒業程度認定試験。略して高認。僕が高認を受験する事を決意したのは、高校1年で不登校になり、家に引きこもっていた時でした。中学までは割といい成績で、そこそこの高校に進学しました。そこは元女子高だった高校で、男子の数が圧倒的に少なく、男子はとても肩身が狭い高校でした(実際、全6組のうち、男子がゼロの女子クラスが3クラスもあったのです)。
それに加えて、中入組の存在がありました。僕の通っていた高校は公立の中高一貫校で、中学校から入学していた生徒たちの事を中入組と呼んでいたのです。中学の入試はものすごく倍率が高く、県内外から「神童」と呼ばれる生徒が入学して来るのです。これが3年生になり、僕のような高入組と一緒になると、彼らにとてもコンプレックスを感じてしまうのです。
恥を忍んで中入組のクラスメイトに解き方を教えてもらった時も、「なんだよ、こんなことも分からねぇのか」とか「うわー、困ったな、どうやって教えよ」みたいな雰囲気を感じてしまい、彼らに対して自分から距離を取ってしまいました。
夏休みが終わると高校に行けなくなった
それだけが理由ではありませんが、高校1年生の夏休みを終えてからは、僕は一切学校に行かなくなってしまいました。母親も何とか僕を学校に行かせようとあれこれ手を尽くしてくれたのですが、ついにあきらめたようでした。母子家庭で母親にも仕事がありますから、僕の事にだけ時間を使うわけには行きません。僕は母親の負担になっていることに、とても申し訳なく思う日々を過ごしていました。
予備校には高認受験のコースや通信教育がある
そんなある日、僕は偶然にも高認試験の存在を知ることになったのです。そのテレビ番組では、さまざまな事情で学校に行けなくなった人たちが、大学受験の資格を得るために高認試験の勉強をしたり、履歴書の学歴欄に「高卒認定試験合格」と書く場面が放送されていました。その番組で僕は高認試験のコースを持つ予備校や、高認の通信教育があることも知りました。
通信教育で高認試験にチャレンジ
僕は母に頭を下げて、高校を辞めさせて欲しいというお願いと、通信教育で高認試験対策講座を受講させて欲しいことをお願いしました。母はしばらく驚いた様子で僕を見ていましたが、「試験はいつなの?」「合格できるの?」「費用はどのくらいかかるの」という事を質問してきました。試験日程や問題の難易度はある程度把握していましたが、通信教育の費用までは調べていなかったので、その場でタブレットを取り出して調べ、母に見せました。
高校のメリット、高認試験のデメリット
僕と母は何度か話し合いをしました。高校に通うことのメリット、通わないことによるデメリット、高認試験のメリットとデメリット、費用の問題など、様々な面で比較検討しました。「独学だと僕の場合、難しいと思う」そう言った僕を、母はじっと見つめていました。母との話し合いを通して、僕は初めて自分自身を見つめ直しました。その上で僕には相談できる相手が必要なこと、高認試験受験のプロのアドバイスが必要なことを母に説明しました。
高認試験合格後の進路
話し合いを続けるうちに、高認合格後の進路についても考えるようになりました。高認に合格すれば「飛び級」で入れる大学もあります。高校のクラスメイトよりも1年先輩になることも不可能ではありません。過去問をダウンロードして見てみましたが、現時点でも5割は取れそうな問題ばかりで、もちろんそれなりの勉強は必要ですが、高認試験合格は手の届かない程高いハードルでもないという事が分かりました。
何度か話し合った結果、母はふーっと大きく息を吐くと「分かったわ。最後までちゃんとやるのよ」そう言ってくれました。
高認試験の過去問の入手方法
高認試験の過去問は、文部科学省のサイトからダウンロードすることができます。と言っても、ダウンロードできれば安心できるわけではなく、肝心なのは「解答解説」です。解答解説つきの過去問を入手するには、書店で入手するのが一番です。
問題そのものは10数ページ程度ですが、解答解説はその10倍以上の紙面を割いているものを選ぶと良いでしょう。高校教科書の範囲を超えた出題はありませんから、必要であれば教科書に戻るのもいいでしょう。
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