介護予防のパートナー|介護予防健康アドバイザーの試験と社会ニーズは?

「超高齢化社会」が叫ばれる日本社会において、高齢者ケアは欠かすことのできないビジネスになってきます。

2025年には国民の3人に1人が高齢者になると言われており、高齢者が高齢者の介護を行わなければならない老老介護問題など、社会の高齢化が引き起こす問題は深刻です。

健康寿命を延ばし、要介護期間を短くする「介護予防」が推奨されています。

介護予防には、心身機能の改善だけでなく、社会参加への意識や日常生活の自立度を高め、生活の質(QOL:Quarity of Life)を高めるという目的もあります。

介護施設従事者にとどまらず、ご家族・ご自身がいつまでもいきいきと過ごす為に、介護予防の知識を求める方も増えていて、要介護者数の増加を少しでも抑えていくために、介護を「予防」することの重要性が高まっています。

介護予防健康アドバイザーとは

健康維持に大切なのは、適度な運動ですが、加齢とともに筋力は低下していくため、「適度」の判断は難しくなっていき、結果的にケガをしてしまうといった事例もあります。

その「適度」を見極め、その人に合ったエクササイズを提案、実践させるのが介護予防健康アドバイザーの役目です。

要介護となる原因のひとつに「運動器疾患」というものが挙げられます。

「運動器」とは、骨や筋肉、関節などの総称のことで、運動しなければどんどん衰えますが、運動すれば何歳になっても鍛えることができるのです。

適度に体を動かすことを続けることで、健康な身体を維持することができのです。

介護予防健康アドバイザーは、中高齢者が安全に運動できるようにアドバイスし、健康的な暮らしをサポートすることが大きな役割です。
中高齢者の身体機能や、主な運動器疾患、安全管理などの知識を理解し、無理なく効果的な運動ができるようにアドバイスします。また、肩こりや腰痛など、不調の原因ごとに予防・改善につながるエクササイズプログラムを考え、実践させることも求められます。

中高齢者の身体の特徴や運動前後の安全管理などの知識を生かして、アドバイスをしたり、中高齢者が安全に運動できるようサポートする存在です。

>>> 介護予防健康アドバイザーの通信講座

介護予防健康アドバイザーの仕事

運動を取り入れる施設が増加する中、

  • ケガをさせないか心配…
  • 間違った指導をしているのではないか?

と、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

「老化=動けなくなること」ではなく、いつまでも健康でいるためには体を動かし続ける必要があるということを広めていくところから始まります。

仕事は介護施設ばかりではなく、介護を予防したいと考える医療機関や、自治体、地域活動などさまざまなシーンでニーズがあります。「介護」とつく仕事は介護施設の現場をイメージしがちですが、介護予防健康アドバイザーは介護施設に入所することを防ぎたい人を主に対象とするので、楽しく続けていける仕事です。フィットネスジムのインストラクターのようなイメージをしてもいいかもしれませんが、相手となるのは中高齢者なので、激しい運動をするわけではありませんからね。

仕事としてこのスキルが活かせないとしても、現在の超高齢社会では、介護予防を目的とした地域活動が推進されているので、身につけた知識を、自治体や地域活動の場で活かすことも可能です。

安全な運動知識を身につけられるので、ご家族に運動を促し、サポートできるようにもなれるのもこの資格を取得するメリットのひとつです。

介護予防健康アドバイザーの求人状況

介護業界は飲食業界と並んで人手不足が深刻な業界ですので、引く手あまたと言えるでしょう。

求人情報はいろいろ出ていますので、働く環境や条件などから求職者側に選ぶ選択肢があるといえます。それらのなかから介護予防健康アドバイザーの資格を活かせそうなところを探すと、やりがいも出ていいですよね。

働く先としては、介護施設でありながら「介護予防」に取り組んでいるところや、介護施設への入所を未然に防ぐことに力を注いでいる企業や医療機関などを探してみるといいかもしれません。

医療器具メーカーなどでも、知識を生かせる場はあるかもしれませんね。

介護予防健康アドバイザーの試験

介護予防健康アドバイザーの資格は、通信講座の「ユーキャン」がトレーナー育成などで実績のある資格認定団体の「NESTA JAPAN」の全面監修のもと作成したプログラムで、民間資格です。

ユーキャンの講座を受講し、教材と一緒に届く添削課題と最終課題(資格試験)を提出し、最終課題で基準点を上回れば、そのまま資格取得となります。

講座の最終課題がそのまま資格認定試験になっているので、受講期間内なら自宅で合格するまで試験にチャレンジできるようになっています。最終課題は全問マークシート方式です。

受講期間中なら、試験は何度でも再受験可能です。間違えてしまった部分を復習して、学習内容をもう一度きちんと見直しをしてから、再チャレンジできるようになっています。

介護予防健康アドバイザーの受験資格

介護予防健康アドバイザーは受験資格はりません。どなたでも受験が可能です。

介護予防健康アドバイザー 独学

書店などで運動機能についてや、エクササイズ、トレーニングの指導法などについて独学で学習すれば、資格取得は不可能ではないと思いますが、ユーキャンの講座なので、通信講座を受講することが資格取得への一番の近道であることは間違いないでしょう。

教材は、トレーナー育成のプロであるNESTA JAPANが全面監修しており、運動指導に必要なノウハウがたくさん詰まっています。

なかなか文字では伝えにくい運動のポイントなどは、DVD教材で解説してくれているのでとてもわかりやすいと定評があります。実際に中高齢の方に運動指導する際のポイントや注意点なども学ぶことができます。

ちなみに、

これからニーズの高まる介護業界に関係のある資格はほかにもいろいろあります。

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