データサイエンティストのなり方は?通信講座と進学を比較してみた

AI、IoT、FinTech(フィンテック)という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。近年の急速なテクノロジーの進化によって、企業にはビッグデータが蓄積されるようになりましたが、その集積したデータをどのように活用できるかが、業種を問わずあらゆるビジネスで重要視されるようになってきています。

データサイエンティストとは

「データサイエンティスト」とは、企業に蓄積されたデータを活用して、企業の課題を解決したり、企業の利益を高めることができる人材のことです。
データサイエンティストには、データの分析能力やデータを処理するIT能力だけでなく、ビジネスの課題解決能力が必要です。「分析能力」「IT能力」「課題解決能力」という3つの能力を併せ持ったデータサイエンティスト人材はまだまだ不足しており、今後の高まりが予想される需要に対し、人材のニーズは明らかに高まると考えられています。
しかし、「データサイエンティストはどんな仕事をするのか」「どのようにデータをビジネスに活用するのか」という基礎的なことがあまり知られていないのが現状です。

ところで「ビッグデータ」とは?

「ビッグデータ」という言葉は耳にしますが、それってなに?と聞かれたら、正しく答えられるでしょうか?
ビッグデータというワードを検索してみると、
『ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。
多くの場合、ビッグデータとは単に量が多いだけでなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多い。今までは管理しきれないため見過ごされてきたそのようなデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにないような新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされている。』
※IT用語辞典より
と書かれています。
つまり、ある企業の抱える顧客情報や取引情報など、蓄積することのできる情報(データ)から、新たな顧客の動向を予想したり、マーケティングに生かすための元となるデータ群ということですね。

データサイエンスはどうやって学ぶ?

「データサイエンス」や「データサイエンティスト」という言葉そのものがまだまだ世の中に浸透していない昨今ですが、どうしたら学ぶことができるでしょうか?
データサイエンティストに求められる役割から、文系よりも理系向きの学問と捉えられるような気がしますね。
データを解析するためには数学的素養も求められますし、ITと向き合う力も必要となります。またそれをリアル社会に落とし込むので、経済学や心理学的なスキルも必要と言えるでしょう。そうなると、理系向きと述べましたが、一概に文系・理系というくくりで分けることはできないのかもしれません。経済学から興味を持って分析能力を身に着けるという道もありますし、数学的な分析・統計学から興味を持って、経済学などを深めるという考え方もあるといえます
では、そんな「データサイエンス」という学問はどうやって学ぶのでしょうか?

社会人なら通信講座で

今さら学校には通えない・・・というような方でも、オンライン講座(通信講座)でデータサイエンスが学ぶことができます。

スタディング

オンライン講座を展開する「スタディング(STUDYing)」には「データサイエンティスト基礎講座」という初心者から学ぶことのできるデータサイエンス入門プログラムがあります。

  • ビジネスにデータを活用したいが方法が分からない。
  • ビックデータをどう扱えばよいか分からない。
  • データサイエンティストになりたいが、どうすればいいのか分からない。

といった悩みを抱えているのなら、スタディングを覗いてみるといいかもしれませんよ。お試しできる無料講座も用意されているので、いきなりお金払うことに抵抗がある方にもいいのではないでしょうか。

学生は大学や大学院で

日本国内の大学でも、データサイエンスをカリキュラムに取り入れる流れが加速しています。
既存の理系学部の中に専攻を設ける動きもありますが、独自の学部を設置してより専門的に学ぶことのできる大学や大学院も出てきました。

滋賀大学

2019年4月1日に国内の大学で始めて「データサイエンス学部」を設立。また、大学院に「データサイエンス研究科」を設置しました。

横浜市立大学

2020年4月にデータサイエンス研究科を開設しました。

武蔵野大学

2021年4月に大学院にデータサイエンス研究科を開設する予定です。

立教大学

2020年4月、大学院に人工知能科学研究科を開設。AIやデータサイエンスの知識や技術だけでなく、先端技術を活用してさまざまな社会課題の解決を実現するための実践力を育成を目指しています。

データサイエンティストと関連のある資格

統計検定

中高生・大学生・社会人を対象に、各レベルに応じて統計に関する知識や、統計の集計結果をビジネスに活用する能力を評価する民間の検定試験です。
統計検定データサイエンス基礎という検定試験も2020年から導入されました。

情報処理技術者試験

「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。

OSS-DB(オープンソースデータベース)技術者認定試験

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定するIT技術者認定資格です。

オラクルマスター

「日本オラクル社」が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力を認定する試験です。